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竿や〜♪竿竹〜〜〜♪ 2005年1月21日 23:39 投稿

『20年前のお値段です』と、軽トラックのスピーカーから流れてくる、うら若きお姉さんの声が言っていました。これって、おかしいですよね。

と、話してくれたのは、何事も疑ってかかる夫の意見でした。昨年20年前のお値段だったら、今年は21年前のお値段になるハズだ、ということなのですが、そう言われればそうなのです。
日常というあたり前のような毎日を、平凡に生き続けることは、それなりに幸せなことなのですが、きっと、見落としていること(この場合は聞き落とす)がたくさんあります。例えば、政治のことから考えてみましょう。いつのまにか消費税は5%になっているし、介護保険料も当たり前のように毎月徴収されているし、自衛隊はイラクに派兵されているし…。自分自身は反対であっても、結局、民主主義の前提である「多数決」なるものの前ではどうにもならない自分に歯がみをし、でも時間が経てば、それが当たり前の日常になってしまい、自分もちゃっかりとそれに染まっていることに「20年前のお値段」のお姉さんの声は教えてくれたのです。もっとも、それですら夫の意見で知った訳ですから、自分自身の鈍感さに、実は慄然とした思いを抱いてもいるのです。
憲法云々が論議され始めてから、久しい時が流れています。それは、当たり前だという風潮、そろそろ、本当にそうなるのだよ、という雰囲気もなきにしもあらずのようです。
お値段は20年前でも60年前でも、安いに越したことはありませんが、これもなにかのカラクリがあるのでは?と、何事も疑ってかかる、そんな気持ちを持っていないといけないよ、と竿竹屋のお姉さんの声を聞く都度に、深く自戒しています。

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