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水指しの上にお道具を飾る 2002年4月27日 00:00 投稿

 先週お話したように、今日の稽古で炉ともしばらくお別れになります。ということで「大壺の水指」で締めとなりました。

 この時期、すなわち「炉の名残」ですので、風炉の準備もあり、水屋もただいま衣替え(?)となっています。ですから、炉で使う道具は殆どしまわれますので、水屋で使うもの、言い換えれば日頃使いの道具しか置いおきません。棚ももちろんしまってしまうので、水屋で使う「壺」を使ってお点前をします。今日の場合は「水屋壺」を使いました。

 もちろん大きな物ですから、最初から置き水指にし、蓋には「山道盆」を使います(もちろん裏返して使います)。濃茶の場合は、茶入れは使わず、棗に茶を入れ、仕覆の代わりに「包み帛紗」とします。理由は炉も名残ですから古茶を使っていますので、少しランクを落としているようです。また、基本的には各種道具は拝見には出しません。そして蓋置きですが、水差しが直に畳の上に置かれていますので、竹を使うと思われがちですが、この場合は竹以外のものを使います。理由は山道盆の上に、柄杓・蓋置きを飾ることが出来るからです。

 前置きが長くなりました。今日の稽古は、この壺を使った濃茶とお薄で絞り茶巾(男子点前)です。お薄点前はいろいろとバリエーションが楽しめますのでこんな事をしてきました。水次薬鑵で壺に水を足した場合は蓋の上に柄杓・蓋置きを飾りません。蓋の上が寂しいでの帛紗で「蝉」や「一文字結び?(名前はがうろ覚えですが、蝉をひっくり返して飾ります)」を作って飾ってきました。
 男子点前もだいぶ慣れてきましたが、膝送りが辛いですね。

▼ この記事へのコメント

From: ユリ  Date: 2009/08/20 13:51

悦子様

お稽古を始めて早5年、やっと飾り物のお免状が頂けました。
先日、水屋壷に山道盆を蓋にして水指としたお手前をお稽古しました。先生が蓋の扱いを忘れてしまい、手元の資料を調べましたが解りません。お教え頂けますでしょうか。

From: 庵主  Date: 2009/08/21 17:43

こんにちわ、ユリさん。「大つぼの水差し」のお点前はなかなか行える気会がないようで、わたくしの虎の巻にもそれほど記述がありません。でも、こちらに記載したようなお道具の扱いになるようです。
ユリさんがご質問されている件ですが、大水差しの蓋に使った「山道盆」の扱い方のことですね。実は、虎の巻を探してみたのですが、記述がありません。ということは、特別な扱い方はしないということだと思います。多分、一般的な水差しの蓋を取り扱うときとあまりかわらない、といっても持ち手がありませんので、両手で持ちあげ、盆を手前に引き、右手を上、左手を下で盆を垂直にし、ここから先があいまいです。水差しの左側に立てかけた記憶がありますが、その手が両手だったか、左手だったのか…、後者のような記憶があります。後者であれば、下にした左手を自分側へ移動し、その手で水差しの横に立てかけておくのが自然です。
なにげなくやっている所作も、質問されると??のことが多いものですね。人が無理なくできる所作を基本にしているのが茶道ですから、きっと「あれ!こんなことだったのね」と思うような動きだと考えています。もう少し、虎の巻を探してみます。

From: ユリ  Date: 2009/08/22 11:17

悦子様
御丁寧にお答え頂きありがとうございます。
水屋壺の左に置くと風炉に近づき過ぎないかと思ったのですが、通常のように左側が自然ですね。山道盆に絵が描かれていたら右側に置いて絵をお客様にお見せするとも考えられました。その辺りは臨機応変に対処しても良いのでしょうか。
解らない事があると度々こちらのHPを拝見しています。
まだまだ暑さが続き、新インフルエンザも流行していますのでお体を大切にお過ごしください。

From: 庵主  Date: 2009/08/23 23:24

こんにちは、ユリさん。ユリさんの書き込みでぼんやりとした記憶ですが思い出しました。風炉が左側にあるとしたら、盆を左に置くことはないですね。もしかしたら、水屋壺の向こう側に置いたかもしれません。立ち膝をして両手で置いたかもしれません…。でも、この姿勢は無理がありそうですね。
実は膝を悪くしてから茶の湯とは、しばらくご無沙汰しています。ですから、ここ最近、茶の湯の蘊蓄話の更新ができなくてごめなさい。
では、また。

 
 
 
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