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2011年9月11日を思う 2011年9月12日 02:22 投稿

台風15号があの暑かった夏を連れていってくれた、と思えるような爽やかな季節になった。あんなに忙しく鳴いていた蝉の声もほとんど聞くこともなく、7日の命を全うできなかった蝉もいるのかと思うと、この涼しさに無情を感じてしまう。

さて、表題のことを記載しようと思いつつ、日々の忙しさに追われて秋分を迎えてしまった。3月11日の大震災から半年が過ぎ、この秋の彼岸は特別な思いで過ごされた方が多いことを思うと心が痛む。
福島第一原子力発電所の事故にともない、ここ練馬区でも放射線量の測定を行っているが、2年契約で借りている区民農園の掲示板には今後使用する堆肥の注意事項や、練馬区産の野菜の放射線量の測定結果が2ヶ月ほど前に掲示された。
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当たり前だった日常が当たり前でなくなったしまった、と自身の目で実感させてくれる報告やお願いを読み、諸々の事象に対しての自分の無知と甘さを実感するばかりなのだ。そして、なんとも言いがたい、たとえば思考停止にさせられてしまうような無情を手のひらに落とされたような気持ちなのである。
茶席の掛け物ではよく使われる禅語『日日是好日』をあらためて心に刻み直している。

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