悦子庵 猫

本日で、コメットさんは、我が家に拉致されてから丸6年になりました。今のコメットさんの写真を掲載しましたので、6年前の彼女と比較してください。

1999年7月30日の土曜日でした。お茶のお稽古の帰りでした。我が家から道路を挟んだ、お向かいのマンションのゴミ捨て場でいつもみていた三毛猫が、近くに停車していたオートバイの側でニャーニャー鳴いているのです。私より先に通りかかった小学2年生くらいの女の子が「お腹すいたの？」と聞いているのです。私はと言えば、ここ2週間くらいの間、このマンションのごみ置き場で、三毛猫を見かけていたので、多分その子かな？と思って、彼女の後ろから見ていました。
チラチラと見かけていた時は『怖い三毛猫』と思っていたのですが、こうやってじっくりとみると、随分と小さい子です。困ったな？と思いつつ、急いで家に帰り（なんせ、道路を挟んだ向かいの家ですから）、夫に話をしました。
その頃の我が家には、モーヤンが1匹いました。大切にしていたニャーが2月に亡くなり、モーヤンは甘え放題なうえ、少々、運動不足気味でしたので、1匹も2匹も面倒をみるのは変わらないので、彼のためにも、もう1匹猫を飼おうかなと考えていたところでした。
夫は、三毛猫をひょいと持ち上げ（その頃の私は、猫の首根っこを持つなどということは、怖くてできませんでした）、『メスの子猫だよ』と言って、家に連れ帰ってしまいました。『それ、入れ』と玄関の続きの部屋にポンと置き、私は、ご飯と水の用意に走りました。
それから、彼女は、この家の猫になりました。時々ですが、2階の部屋の窓から、あの頃の辛い経験を懐かしむように、道路を挟んだ向かいのマンションのゴミ置き場を見ていることがあります。
明日は、名前の由来を話しましょう。