◀戻る

書庫 変な名前の家 日日是好日 茶の湯四方山話 点前勝手徒然帖 公共の茶室 四季のお点前 電脳世界

旧聞

-->

新着記事

最新コメント

 

2006年のご挨拶 2006年1月 8日 23:48 投稿

松もとれてしまってからの新年のご挨拶になりましたが、今年も「悦子庵」をよろしくお願いいたします。

さて、2006年もすでに8日となりお正月気分も抜けて久しくなりました。今年はコタツでゴロゴロしながら、DVDを観たり、シリーズで図書館から借りてきた本を読んだりと、それなりに充実していいました。そして本日はその図書館で借りた本の話をします。「ゲド戦記」(アーシュラ・K.ル=グウィン作)全5巻を借りてきたのですが、そのうちの4巻は既読だったのですが、5巻目を単独で読んでもストーリーがつながらないと思い、お正月を利用して全巻通しで読み直してみようと目論んだ訳です。
さて、進捗状況ですが、3巻までは読んでしまい現在は4巻の真ん中まで来ています。読み出すと止まらない癖があるので、できるだけ章ごとに時間を区切って読んでいます。
今日話したいのは、この本の感想ではなく、中年おばさんが、今一番欲しいものが「時間」だということを、特に10代の若い方々にお知らせしたかったのです。私の10代は本の虫でした。あふれるような時間が手の中にあり、毎日毎日、図書館に通っては本を手に取り読みあさっていました。10代の頃読んだ本をもう一度読み返せたら、と思うこともしばしばあります。特に「罪と罰」や「カラマーゾフの兄弟」「戦争と平和」「車輪の下」等々、数え上げたらきりがないのですが…。
さて、「ゲド戦記」を読んでいると大人のおばさんの悩みも物語に反映されていることに、今回、気がつきました。フェミニズミに言及している箇所が後半の巻から多くなることを思うと、作者のグウィンも物語の時間とともに作者自身が人間として成長しているような気がします。
話はもとに戻りますが、若い皆さん、テレビの前にいる時間よりも、読書に勤しむことも忘れないでください。そして自分の考えで意見が言える人間になってほしいです。自分は未来永劫だれのものでもない「自分」ということを忘れないで、若い時の時間を有効に使ってください。
ところで、この「ゲド戦記」第2巻目が、今年の夏、スタジオジブリによって映画化されるようです。さて、観るべきか否か、また悩みそうです。

▼ この記事へのコメント

 
 
 
--> <.html">