悦子庵 書庫 茶の湯四方山話

　古本市で左記の本を購入しました。発見したのは私ではなく連れ合いでした。

　奥付を読むと初版は明治三十年三月三日になっています。私が手に入れたブツは三年後の三月一日第十一版になっています。おもしろいことに販売店が記載されているのですが、大阪のみの地域限定書籍だったことが読み取れます。著者は榎本晃氏（扉には「清風軒榎本晃先生著述」と記載）、発行は大阪書林で柏原主文堂叢行となっています。表紙も中も年月の重みを感じるような色合いになっていますが、虫食いもなく、綴じもしっかりとしています。肝心の内容ですが、これがなかなか良いできです。例えば手前（点前ではなく）の手順の説明は図解入りで（もちろん絵ですが…）、そこでポーズをとっているのは文明開化を代表する「ざんぎり頭」の男性です。妙に漫画っぽいイラストが茶道という世界からかけ離れているようで笑えました。いづれ、PDF形式にしてアップロードし皆様にも目を通してもらいたいと考えています。
　古いもの大好きな私、他にも面白いものを手に入れましたので、明日、紹介します。