新緑に思うこと 2006年4月14日 23:54 投稿
例年になく寒さが厳しかった今冬でしたが、長い冬籠りの後の新緑が目にまぶしく感じることが多くなった今日この頃です。
今週末は寒さがぶり返すようですが、木々の緑はそんなことには無頓着に、せっせと新芽を芽吹かせています。下の写真はイチョウの新芽です。けなげな姿に感心して、シャッターを切りました。よーく観ると、新芽でありながら、すでに成熟した大人の葉っぱの形になっています。このままの形を維持しながら、蝉の鳴く頃には大きな葉となり、ここち良い木陰を作ってくれるのでしょう。
イチョウは植物界では珍しい一つの種しかありません。生きた化石と呼ばれるほど、かなり古くから地球に根を張っている植物ですが、最近では薬草としても脚光を浴びているようです。ジュラ紀の地層からもその化石が発見されるくらいですので、その薬効にも亀の甲よりも年の功的なパワーが備わっているのかもしれません。
劣悪な環境でも(例えば車の交通量が多いとか)、元気にすくすくと育っているイチョウの順応性を見るにつけ、1億年5000年前から現代まで脈々とその種を絶えさせることなくこの地球上に存在してきたこの種が、これからも存在し続けられるような環境を維持していけるよう、一人一人が自然と真摯に向きあってほしいと思うのです。