悦子庵 電脳世界

　今年（2006年）はモーツァルト生誕250周年ということですが、モーツァルトファンにとっては素晴らしいクリスマスプレゼントがインターネット上で公開されました。

　楽譜も碌に読めない上に楽器は小学校で覚えた縦笛やハーモニカ以外はご縁のない私ですが、人類共通の財産をそれを必要とする全ての人が見れる、そして使うことができるという心意気に感激しました。
　モーツァルトが創作した音楽それ自体はすでに著作権はありませんが、彼の手書きの楽譜を印刷できる水準にして「本」として発売した会社には著作権があります。その楽譜をデジタル化する権利をモーツァルテウム財団が40万ドルで買い取り、Webで公開したのです。ただ公開しているだけでは、彼が作った膨大な曲を探すのに手間取りますが、目的の楽譜が発見しやすくするために「検索システム」が稼働しています。楽譜のデジタル化もさることながら、コンピュータが得意とする検索を導入したのですから（インターネットでは当たり前のことですが…）、もしモーツァルトがこの時代に復活したとしたら、散見してなかなかみつからない楽譜探しにイライラすることなく創作に没頭でき、現存する以上の作品を残すことができたかもしれません。と思うのは凡人の考えで彼のような天才は肌の人間には楽譜は全て頭の中にあったのではないでしょうか。
　さて、そのホームページはここです。