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年末は基本に戻って… 2002年12月 6日 00:00 投稿

 久しぶりの稽古の日。緊張よりも先生のお顔を拝見できるほうがうれしくて、うきうきしながら出かける。今年の稽古はもう無いかな、などと危惧をしていたので、本当にうれしい限りです。

 通常でしたら、炉開きは11月の上旬、ゆずの香りがする頃と茶の湯の世界では言われています。この時期は茶壺の「口切り」なども行われますので、とてもおめでたい11月です。

 私にとっては本当に久しぶりの「炉」の点前でした。できないかなと思いつつも、水指しを前に挨拶をしてしまうと、不思議と緊張感もなくなり、ごく自然に身体が動いている自分がそこにいました。『なにも考えないこと』。胸のつかえがはずれたように流れる気持ちのままに茶を点てられることができ、壁をまた一つ通り越した気分を味わいながら、帰途につきました。今年も無事に終えることができるよう、残こされた2002年を有意義に過ごしていこうと考えています。

 話が前後してしまいますが、炉の運びの点前は基本中の基本です。今日は、その基本を勉強してきました。棚がありませんので水指しを置く位置が、先ず問題になります。道具畳の各頂点の交わったところ、ということは対角線の中心ということですが、その部分に水指しの中心がくるようにします。ですから、水指しを置いた際の肘の曲げる度合いを覚えておくといいですね。手の短い人はまっすぐに伸ばすようになりますし、私のように背が高いと必然的に手も長くなりますので、肘は曲げ気味にして置くようになります。いちいち畳の目数を数えながら置くことは出来ませんので、簡単なコツということで記載しておきます。

 運びの点前では蓋置きは竹を使います。今回は拝見は無しで、柄杓・蓋置きは持って帰りました。このときの所作は、先ず、柄杓を握りこみ、蓋置きを3本の指(親指・人差し指・中指)で持ち、正面を向いてから建水を持って立ち上がります。斜めを向いたまま建水を持たないというのは当たり前の事なのですが、これも意外に忘れがちな所です。道具を拝見に出す時と、出さない時ではちょっとした所作が違ってきますので、要注意ですね。

 社中の方の点前も拝見でき、2ヶ月ぶりのお茶の稽古で改めて、お茶が大好きな自分に気がつきました。

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