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「平水指」の蓋の扱い 2002年7月27日 00:00 投稿

 茶道には、季節を意識した道具の取り合わせというものがあります。これは視覚による演出効果を狙ったものですが、今日の道具組みは、夏を爽やかに見せてくれる「平水指」です。

 「平水指」という名前の通り、平たい水指です。これを棚の代わりに使いますので、従来の水指のように運び込んだりせず、最初から風炉とともに置き合わせておきます。水がたくさん入っていますので、気分的な涼を感じられる道具組みだと思います。この水指の蓋、名前を聞くのを忘れてしまったのですが、半円形の物2枚を真ん中で蝶番によって継ぎ合わせています。水指の中に蓋が落ちないように扱うことが大切です。先ず、右手で蓋右側の下3分の1あたりを押さえ、左手で左側の蓋、下3分の1あたりを持ち垂直な位置まで開けます。右手を左側蓋、2分の1あたりに持ち替え、左手を垂直になっている蓋の下のほうにあてがい、以上の作業は素早くしましょう、右手を右側の蓋に静かに合わせます。平水指の蓋は左側が開いていることになります。

 道具によって、扱いが変わることは、点前の面白さを味わってもらえるのですが、覚えるのもまた一苦労です。基本的には無理のない動作、すなわち理に叶った所作のはずだと考えています。
 今日の稽古は、仕組点と薄茶点前。薄茶の最後には「蝉」を飾ってきました。情け無い蝉でしたが、安定感はあったようです。

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