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客には見せない点前 2002年7月13日 00:00 投稿

 7月になりました。先週は、風邪で休みましたので、2002年7月最初の稽古になります。ふ〜、それにしても病み上がりの身にはこの暑さは辛いものがあります。

 先生宅は冷房がきいていますので、快適に稽古ができますが、それでも風炉の前に座ると、少し汗ばんできます。家元の稽古場は空調が無い中で稽古をされるようですが、それも修行ですね。もちろん、使う道具等は涼やかな物を、また、演出も水を打ったりすだれをかけたりと目に感じる爽やかさを大切にしています。

 今日の棚は「桑子棚」。夏らしい棚ですね。この棚、毎年思うのですが、飾り方がたくさんあって楽しいのですが、準備の段階で、しっかりと飾り方のイメージを頭に入れておかないと中途半端な点前になってしまいます。
 最初は「三飾り」を崩して薄茶点前。2回目は組合点でしたが、桑子棚では平建水を使うのが専らですので、この棚で組合は無理があったかな。

 組合点は「影点前」がたくさんあります。客には見えないところですが、かといって手を抜くわけにはいきません。先ず、棗を棚に飾ります。この時は居まいに座って。次に、建水に蓋置きと柄杓を入れ運び出します。居まいに座って、今回の場合は三飾りで蓋置きと柄杓を飾りました。次は薄茶茶碗に茶巾・茶筅を入れ、それを持って棚前に座り、水指の上に飾りますが、先ず、右手で茶筅を持ち上げて左手に持たせ、右手で茶巾を持ち、そのまま水指の上に飾ります(水指のつまみ、点前に当てて置く)。左手の茶筅を右手に持ち変え、先ほどの茶巾の上に飾ります。さて、まだ、あります。濃茶茶碗に茶入れ・茶杓を入れ建水の上にのせ、それを両手で持ち運び出し、棚前に飾ります。以上が影点前となりますが、棚によってはこの点前はできないようですね。さて、いよいと点前に入りますが、何も前に置かずに挨拶をしますので、不思議な気がします。暑い中での稽古、なかなか頭に入らないことばかりですが、こうやって大切な事をコンピュータに入力しながら稽古を反復することで、記憶力をつけていくのもまた修行ですね。

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