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畳の目数でお道具を置き合わす 2002年5月18日 00:00 投稿

 全く久しぶりのお稽古になりました。私にとっては今年最初の風炉になります。

 先ず、例年通り、基本に戻って運びのお薄。水指を運び出し、最後も水指を持って帰ります。基本中の基本ですから、こういった点前は初心に戻ってしっかりと稽古をしているつもりですが、なにしろ暫くぶりの風炉ですので、棗と茶碗を置き合わす際の距離、畳目3目(茶道では距離の目安として畳の目数を利用することが多いのです)なんてことはすっかり忘れているのですが、長年の経験からか、なんとなくその通りに置き合わせている自分に驚いてしまうのですが、ついつい不安になり、先生に『これで宜しいのでしょうか?』などと確認しているところなどは、まだまだ自信のない証拠ですね。ですが、身体で覚えたものは忘れられないようです。

 運びの風炉で注意することが一つありましたが、これはやはり、忘れていました。炉の濃茶では「中じまい」というものがありますが、運びの風炉にもあります。と言っても、簡単なものです。片づけの所作が一応終わり、茶碗と棗を置き合わせる際、最初の位置、すなわち水指の前に置き合わせないで、膝前に置き合わします。なぜ、わざわざそのような事をするのかと質問したところ、最初と最後の風景を変える為と先生は話してくれました。ちょっとしたフェイントというところでしょうか。置き合わせ方はいたって簡単です。茶杓を拭いて、茶碗に置き、茶碗の左横を左手で持ち3目ほど左方向に移動します。続いて棗をで持ち、茶碗の右横に3目で置き合わせます。単純な事ですが、以外に忘れてしまうようです。

 続いて、運びの濃茶。こちらは、お薄の後でしたので、比較的気が楽にできました。風炉の濃茶は、炉よりも煩雑ではないので、初めて濃茶を稽古される人は風炉から入られると良いと思います。
 5月も半ばだというのに、寒暖の差が激しく、爽やかな五月晴れの空が臨めない2002年の初夏です。気持ちだけでも爽やかになりたいと、茶杓の銘は「万緑」などと付けてみました。

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