季節を先取りするお道具 2002年3月23日 00:00 投稿
この時期の楽しみは、そろそろ蕾がほころび始める「桜」ですが、今年はすでに満開になってしまいました。なにはともあれ、満開の桜の木の下を歩いていると、こうやって今年も無事に桜に出会えたことを感謝しています。
今日のお稽古は「三友棚」の続きお薄と男子点前で薄茶。茶器は「平棗」を使用し、蒔絵は「花筏」という、本来ならば今の季節にぴったりなのですが、冒頭にも書きましたように、すでに桜は散り始めていますので、こういった季節のお道具を使う場合は「先取り」を基本としていますので、少し遅い印象になってしまいます。お薄茶碗も満開の桜を描いた物でした。
「三友棚」は三千家(武者小路・裏・表)ともに使うことのできる棚です(棚の名前もうまくつけたものです)もちろん、それぞれの点前は違いますか、非常に晴れやかな気分にさせてくれる棚です。
お稽古の反省。。。続きお薄での茶器と茶入れの入れ替えがもたついてしまった。頭では理解しているつもりなのですが、どうして点前座に座ると抜けてしまうのでしょうか。男子点前は大分慣れてきましたが、まだまだ男性になりきって点前はできません。男子点前は、身体全体の所作は女性のように細かい動きは少ないのですが、手先の動き(棗の甲拭き、茶入れの胴拭き)、向きをかえるときの膝送り等、女性にはない動きがあります。また座る際に、膝と膝の間を握り拳2つ分ほど開けて座るのですが、この正座の方法ですと、とんでもなく痺れます。なんでだろう?きっと骨格が違うからだろうかというのが、専らの意見です。
もう一人の方は「盆香合」をされていましたので、しっかりと拝見し炭手前の勉強をしてきたつもりになっています。