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都民の茶会 2002年3月 3日 00:00 投稿

 今日は五節句の一つである「ひな祭り」。そんな日に開催された「都民の茶会」に行く。場所は護国寺。このところの暖かさに安心していたのだが、急に寒くなり、外で順番を待つのが辛かったです。そのためか、今回は4席の茶席にお邪魔でき、護国寺の茶室には今回ですべて入ったことになります。護国寺には、私の知っている限りでは8つ茶室が設けてあります。大広間、広間、小間と各種類の茶室があちこちに点在していますので、参加する立場としては楽しい場所でもあります。庭も手入れが行き届き(カラスが多いのには閉口します)、季節の花がそこかしこに顔をのぞかせています。今年は暖かいためか、梅は終わっていましたが、椿が咲いていましたね。

 「都民の茶会」に参加したのは初めてです。「都民」と銘打ってありますので、洋服の方も多く、こういった大寄せの茶会をきっかけにして茶道を始めるきっかになってくれるとうれしいものです。私はもちろん着物で参加。ネコヤナギの模様がある小紋にしたのですが、季節にあった素敵な着物ですね、と何人かの方に話しかけれら、義母に感謝(私の所持している着物の多くはいただきものばかりです)。

 こういった大寄せの茶会では、ろいろな流派のお点前を拝見できることも一つの楽しみです。今回は「東千家」という初めてきく流派のお席にお邪魔できました。表千家の分かれで、流派としてはまだ新しく、私たちの席でお点前をしてくれた方は、なんと中学生のお嬢さんでした(現在のお家元のお孫さんということでした)。所作は表と裏が混在した雰囲気でしたが、所作が細かい動きをしているところは、表を基本にしているなと思いました。棚もたいへん興味ある形で、天板・地板ともに台形をしていました。

 各お席、お道具、軸ともに素晴らしいものばかりで、目の保養をさせて頂きました。こういった茶会では道具組の勉強もできます。季節、茶会の趣旨等を考え合わせた組み合わせ(客には、どうしてこんな道具や軸を使ったのかという事を想像する楽しみがあります)、花やお菓子の彩り等はお茶を知っているからこそ享受できるものです。オタク的な世界ですが、これも知的な遊びと思っていただけると幸いです。残念なことに、肝心のお茶が今ひとつでした。今回、お濃茶席がなかったのは「都民」を意識したためでしょうか。素人の方にドロドロ濃茶は飲めない。。。だろうな。

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