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「茶箱」の中身 2001年8月18日 00:00 投稿

 お盆で先週のお稽古はお休みでした。8月は夏休みを取るところも多いようですが、我が社中の面々はお稽古熱心なようで、先生の時間が許す限りお稽古をつけてもらっています。

 さて、今日は「略盆」と「茶箱」。「略盆」は前回は鉄瓶でしたが、今日はお釜を使いました。「茶箱」は鉄瓶を用い、箱だけを使用しての点前です(この他に「折り敷」を使う)。茶箱は表千家では正式には教えません、というよりもこれといった決まった点前が無いようです。免状には入っていませんが、この際ですからしっかりと身につけて、後に続く人に教えたいところです。

 茶箱の構成ですが、蓋・中敷き・箱の三部構成で「茶箱」となります。中には茶筅・茶巾・茶碗・棗そして振り出しを箱に、中敷きに茶杓と帛紗を入れて蓋をします。茶碗は小振りのものを使い、この中に直接棗を入れます。振り出しは何を入れるかというと、ごく小さな飴や金平糖などを入れておきます。 どなたが考えた点前かはさだかではありませんが、伝えによりますと利休の時代からあるそうです。素材は利休形は木地の桐。稽古で使った物は桑で、蓋の木目が大変きれいに出ています。その他、螺鈿・蒔絵を施したものもあるようです。だいぶ前になりますが、ある古道具屋で朱塗りの物を見かけました。蒔絵は可愛らしい菊が一面に描かれ、箱の中や蓋の裏も蒔絵が施してありました。暗いその店の一角で、一際目を引く色合いに思わず足を止めた記憶があります。
 
 

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