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風炉の後炭 2001年6月30日 00:00 投稿

 うっとおしい梅雨も一休みと言いたいところですが、真夏のような暑さが続いています。今日は白木の江岑棚(こうしんだな)を使った続きお薄と、この御棚を使った風炉の後炭のお稽古をしてきました。

 江岑棚も木屋町棚同様に「引き出し」があります。お薄点前の棚の飾り方も常のものよりも違ってきます。初飾りは「棗」を棚の上に飾り、二飾りは「柄杓・蓋置き」を入り飾りに置き、引き出しに「棗」を入れます。棗は隠れてしまうので、ちょっと残念な気分がしますね。棚の地板には水差しを置きますが、今日のそれは「オランダ写し」でした。茶道具にしてはモダーンなパターンと思われがちですが、これも日常の雑器から取り入れられたお道具の一つです。

 風炉の後炭は、釜に水(水次ぎやかんを使う)を入れますので、炭を入れた後の所作が少々面倒になります。釜を風炉に掛ける前に、水次ぎやかんを取りに行きます。この時、やかんの口には竹の蓋置きをかぶせておきます。茶巾も少々、絞りを甘くしたほうがいいようです。これは、釜に水を次ぎ、蓋をした後、この茶巾で釜の蓋と肩の付近を拭きます、この意味は、今、汲みたての水を釜に入れましたので、新鮮ですよ、という雰囲気を表すのだと聞いております。そして、熱いお釜を涼しく見させるための演出でもあるようです。この所作が終わり、水次ぎやかんを戻し、やっと風炉に釜を掛けられます。

 暑い中のお炭手前は大変です。ふ〜〜〜〜。もの覚えの悪い弟子に教える先生はもっと大変だろう。

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