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大壺の水指し 2001年4月28日 00:00 投稿

 今日で炉ともしばらくお別れです。来月からは風炉になります。ということで炉の名残りの時期ということで「大壺の水差し」を使って「続きお薄」のお稽古をしてきました(この時期、またこの道具を使う時ですので、本来はこういったことはしません。あくまでも練習だということでご承知ください)。

 この「大壺の水差し」は水屋で使っている「水かめ」に「山道盆」で蓋をして使いました。もちろん、大きなものですから運び出すことはせず、棚の扱いで飾ってあります(炭点前は大棚の扱いになります)。お濃い茶をする場合、茶入れは使わず黒棗を用い、その場合は「仕服」は使わず「大津袋」や「帛紗」で包んだり(これを「包み帛紗」と言います)します。今日は大津袋を使ってきました。年に何度しか使わないので、扱いに戸惑うのは常の事です。この袋の生地は紫ちりめんを使うことが多く、また棗でしか用いません。これを初めて用いたのは利休ですが、その形は大津より京都に送る米の袋を見立てて考えたという事です。日常生活の中に息づく物を、茶の湯の道具として使わせてしまう彼の審美眼に、またもや感心してしまいました。

 今月は「平棗」も使いました。茶のはき方がいつもと違います。この時は「一文字」にはきます。また、茶碗に入れるときも上手に扱わないと、みっともないことになりました。まだまだ、勉強する事が多いようです。

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