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「一二三」 2001年3月24日 00:00 投稿

 3月最後のお稽古です。桜もチラチラと咲き出した暖かい土曜日です。久しぶりに着物を着たのですが、汗ばむような陽気でちょっと目眩を感じながらバスに乗り込みました。

 そんな気分も御稽古になると、というよりは「茶」を頂くと治ってしまいます。昔の人が茶を「薬」として飲んでいたと言うことが納得できますね。ま、それはさておき、今日は初体験の「一ニ三」をしてきました。これは七事式の中の一つですが、簡単に言ってしまうと「亭主が点てた茶に点数をつける」というものです。大勢の人で楽しめるゲーム制の高いものです。点数をつける札「十種香」は、花札のようにそれぞれの表に花の絵が描いてあり、裏には点数が記載してあります。これについては、どこかでゆっくりと解説したいので、今回は割愛させていただきます。

 「一ニ三」で点てる茶はお濃い茶のみ、七事式ですので「三足引」を忘れずに。。。七事式の足の動きは面倒ですが、茶会や茶事での席入りの際の基本ですので、しっかりと身につけておきたいものです。畳みの縁は絶対に足で踏んではいけません。そういえば子供の頃、両親に注意されました。こういった事は茶の世界だけの事ではなく、日本人が当たり前に身につけてきたことなのです。それは物を大切にするということにも繋がっていきます。

 お道具も春めいてきました。今日の水差しは「雪洞」。棗は「桜」の絵が描かれています(地は朱、おそらく輪島塗)。茶碗も春らしい柄のものばかりで、こういった道具の取り合わせが楽しめる薄茶点前は楽しいですね。御菓子の銘も「早蕨」でした。茶杓の銘も「雪融け水」「せせらぎ」という言葉が爽やかに耳に響きます。

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