「抱清棚」で続きお薄 2001年3月17日 00:00 投稿
今日の御稽古は、前回に続いて「抱清棚」を使った続きお薄をしてきました。毎度のことながら「茶入れ」と「茶器」の入れ替えがもたついてくれます。毎日の生活の中でも、このような所作を応用できるといいですね。「右・左・右・左・右・右」と指示呼称をしながら、何かを入れ替える作業を考えてみたいものです。この入れ替えの手順も論理的に考えると、理に適っています。茶の点前そのものも、非常に整理整頓されています。プログラマー的な考え方をしてしまうと、最短距離で美しい(ということは計算が早いという事になります)表現ができているということになります。と、そんな事を考えながらお点前をできる余裕もできてきましたが、まだまだ「ツメ」が甘いと感じています。
話は戻りまして「抱清棚」は十一代お家元碌々斎(ろくろくささい)のお好みです。地板はありませんので、薄茶点前の時は「水差し」は運び出します。ということは持ち帰ることでもあります。また、蓋置きは「竹」を使うのが決まりです。竹釘が棚前面の左側についていますので、柄杓・蓋置きは飾れます。濃い茶の場合は基本に則れば、飾る事はしませんが、ある程度年季を詰んていますのでそのあたりは臨機応変に対応しています。忘れてはいけないことを一つ。竹釘の場合は柄杓は湯返し無しにします。
炉の灰も大分高くなってきました。来月からは「透木釜」を使われるそうです。初物の釜ですので、とても楽しみです。いろいろと茶道具を揃えてくださる先生ですので、そのお気持ちに応えられるよう、しっかりとした点前を身につけていきたいものです。