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さきがけ 2001年2月24日 00:00 投稿

 「木屋町棚」の三角形の引出しを外すと「好文棚」と同じ形になります。「好文棚」の背面は梅の透かしが入っていますが「木屋町棚」の背面はちょっと違います。ま、この際ですので御稽古に使ってしまおうということになりました。話は前後しましたが「好文棚」は梅の透かしがありますので、この季節2月頃に専ら使われます。今日はその御棚を使った「お濃茶」と「炭手前」をしてきました。

 炭手前を客の前でするようになったのは、利休さんからだそうです。それまでは、裏の仕事であり、炭斗(すみとり)を持った亭主が茶室に現れたのを機に客は中立ちをするのが作法だったようです。炉の炭手前では灰も播きますので、身分の高い人にとっては抵抗があったのではないでしょうか。それを、あえてさせてしまった利休さん。茶の湯の世界では貴賎の区別はないという、彼の持論を地でいくような改革の一つだと思います。

 炭手前には「炉」「風炉」に関わらず、必ず「お香」を焚きます。それを入れる「香合」もいろいろな形のものがあり、今日は「早梅」(さきがけ)という銘がついたものを使いました。名前通り形は梅です。持ち出す時は炭斗の中に入れていますが、真っ黒な炭の間にちんまりと納まった香合を見ると、奥ゆかしさを覚えます。炭手前の成果はいつものごとく惨敗でしたが、手の使い方などに面白さを感じられるようになってきたので、自宅で練習できる機会を作って、今年こそはマスターしたいです。点前も大切ですが、灰の作り方や炭の手入れも覚えたいですね。

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