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古のお道具 2001年2月10日 00:00 投稿

 社中の皆さんとお会いすると「寒いですね。風邪など引いていませんか」と挨拶してしまうほど、近年にない寒さが続いている21世紀最初の冬です。そんな季節ですが、茶の湯の世界は少しづつですが、春の装いになってきています。特に「茶碗」は初春らしく「梅」「蕗のとう」などが描かれています。私の持っている筒茶碗はピンク地に「白梅」が描かれています。

 本日の稽古に使われた棚は、前回に続いて「木屋町棚」でした。久しぶりに炉の「続きお薄」をしてきました。常のごとく「茶入れ」と「棗」の入れ替えがうろ覚えで、とほほ。。。な状態でしたが。今日使われた道具で、この季節ならではのものは「馬鈴(唐金)」の蓋置きと「鑓鞘(これも唐金)」の建水です。「馬鈴」という単語も死語になりつつありますが、せめてお茶の世界には残しておきたいものです。この蓋置きを建水から取り出す折に「シャリーン」となる音はなんとも気持ちが良いものです。日常生活で使われた物を、こういった形で使ってしまう古の茶人達の美に対する執拗なまでの追究。それを知るごとに、茶の湯の世界の奥深さに驚く私でもあります。まだまだ勉強する事はたくさんあります。

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