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お運びの「中置き」 1999年10月 2日 00:00 投稿

 ここ2週間、御稽古はお休みでした。久しぶりの御稽古は『運びの中置き』です。この時期は一年中で一番「侘び」た茶の湯の世界になります。お道具も備前焼の水差しや志乃茶碗をなどの、比較的地味な色合いのものでお点前を楽しみます。

 さて、なぜこの時期(10月)がお茶の世界では侘びた季節なのでしょうか。来月は茶の湯の世界では「お芽出とうございます」と言ってしまえるほど、待ちに待った新茶の季節なのです。ですから、今の季節の抹茶は本来は古いはずなのです。現代では「古いお茶」と言っても、それは賞味期限切れの事のように思われるかもしれませんね。冷蔵庫も無い昔の事ですから、古い抹茶は本当に古い色や味になっていたでしょう。そんな事も含めて、来月からは「炉」のお点前になりますので、この時期のお点前を「名残の点前」ともいいます。名残ならば思いきり派手にしたいところなのですが、地味にまとめてしまうところは日本人ですね。
 次回は、この時期特有の所作についてお話しましょう。

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