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「五徳」について 1998年4月18日 00:00 投稿

 「五徳」というものを知っている人、また実際に使っている方は少なくなってきていると思いますが、茶の世界、特に炉ではなくてはならないものです。また「自在鍵」もこの季節の炉では必要になってきます。

 さて前置きはともかくとして「五徳」とはなんんでしょうか。炉で炭を起こしますが、その上に釜を置く道具です。では、この季節の「自在鍵」とはどんな役目をするのでしょうか。自在鍵は炉の上に釜を吊る役目をします。囲炉裏を知っている方ならばきっと御存知の道具です。機能は同じ役割を担っています。さて、五徳があるのにわざわざ釜を吊るとはおかしいと思われる方がいらっしゃったら是非お茶を習ってください。そうゆう方はとても勘の良い方だと思います。理由をお話しますと、炉も半年近く使ってきますと灰がたくさんできてきます。炭を置き五徳を置いて、その上に釜を掛けることが困難な時期になるので、初春の茶の世界では、釜を天上から吊ることをします。そこで登場するのが自在鍵になるのですが、今はみることの少なくなったこの道具も、茶の世界では季節を表現する大切な道具の一つです。残念ながら私は吊り釜でお点前をしたことはありませんが、茶席で拝見をしたことはあります。ゆらゆらと揺れる釜に柄杓を伏せるのがとても大変そうでした。

 五徳の話しの続きですが、炉で使用しなくなったこの五徳を何処かで使わなくてはいけません。で、何処に使うかというとなんと「蓋置き」となって登場する訳です。蓋置きですから当然小さいのですが、形は本当に「五徳」です。

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