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「旅箪笥」に思うこと 1998年4月11日 00:00 投稿

 4月のお点前はやはり「旅箪笥」から始まります。この時期、桜祭などという催しものの一つとして、満開の桜の下での野点を楽しむ方も多いと思いますが、そんな時に「お茶の作法がわかっていたらな」などと思われる方も多いと思います。確かに茶の湯の世界は亭主と客の「間」が大切ですが、おおらかにゆっくりと気持良く飲んでいただけるのが、一番おいしいお茶ではないでしょうか。

 さて利休の時代、桜の下で茶を点てることはあまりなかったと聞きますが、この「旅箪笥」に限ってはちょっと違った印象もあります。旅箪笥のいわれについては「四月のお点前」を参照していただくとして、この棚を使ったお点前の一つに「柴点て」というものがあります。このお点前は、棚の中の板を外して(棚板の1枚は取り外しができます)その上に棗と茶筅を置きあわせます。わざわざ畳の上に棚板を置くこともないと思いますので、おそらくは野外で行ったお点前の一つではないでしょうか。桜の下でお点前をしたかどうかはさだけではありませんが、今の野点ではついぞみかけないこの「旅箪笥」を使って、私も野外で茶を点ててみたいなと思いながら、さらさらと茶筅を振ってきました。

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