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2月の炉の灰 1998年2月14日 00:00 投稿

 先週に続いて長板を使ったお点前でしたが、今日は「濃茶」を点ててきました。正直なところ、私は濃茶のお点前はまだまだ新米です。しかも炉は「中仕舞い」があるので、途中からわけがわからなくなってしまうのです。道筋を追って考えていけば、やっていることは薄茶点前にバリエーションがついただけなのですが、途中でいろいろな事をすると、次にやることは頭が真っ白になってしまいます。情けないと思いつつも、パソコンを扱うようにいかないのも、茶道のおもしろいところでもあります。

 お点前の話しはちょっとあちらに行ってもらって、今日は炉の灰のことを書いておきます。2月の一番寒い時期の灰の山は2つにして懐を広くとります。火をたくさんおこすことで、暖房の効果も兼ねるわけです。今の住宅事情では、炭を使い過ぎると、一酸化中毒になってしまう事もあるそうですから、換気ばかりに気をとられてしまいます。昔の茶室はそんな心配もなく、冬はおもいきり炭をおこし、炉の炭が赤々と燃えるのをざぞや暖かく感じたことでしょう。釜の湯の煮える音、柄杓から湯をすくって茶碗に入れる音、茶筅を振る音。茶道はまた音にたいしてとても敏感な世界でもあります。
 炉の炭点前も久しぶりに見てきました。風炉の炭点前は何度かやっていますが、炉は拝見するだけですので、今年はやってみたい点前のひとつです。炭もそれぞれの置き場所や用途によって名前がありますが、これはまたどこかでお話したいと思います。

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