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如月と言えば筒茶碗 1997年2月 1日 00:00 投稿

 暦の上では春ですが、季節は2月の厳冬。この時期のお点前は、暖かさの演出を大切にしています。ということで、今月のお茶碗は「筒茶碗」を使ってのお点前です。この茶碗もこの時期だけのものです。

 筒茶碗ですから、日頃使う茶碗のように口が広くありません。湯呑茶碗を大きくしたようなものですので、この時期の寒さからお茶を冷めにくくしよう、という配慮でしょ
う。ですが、茶を点てるほうは、結構大変なのです。口が狭いのでいつもと同じ動作ができなくなります。茶巾の使い方、茶筅濯ぎ、茶を点てる、これらのことが基本は同じなのですが1つ余分に動作をすることになります。湯呑茶碗を大きくしたような物ですから、茶碗を一手で持つ時は右手全体で持ちます。本当に、たいへん!!なのです。
 ということで、茶碗を濯いだ湯を完全に捨て切れず、手の平は濡れてしまうし、湯は熱いのですが手の平全体で茶碗を持ちますので指先の熱いこと。。。。熱い!!とは言えないのでじっと我慢しなくてはいけません。釜の湯の煮える音がなんとうらめしく聞こえたことでしょう。
 今月はこの筒茶碗がメインのお点前。棚は小棚の「糸巻棚」を使用しました。

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