オランダ写し 1998年1月24日 01:36 投稿
「オランダ写し」と呼ばれている水差しです。または「オランダ葉煙草水差し」とも呼ばれるそうです。鎖国の時代、欧米諸国との交易はオランダを除いてありませんでした。この水差しの原型は、オランダから輸入された「たばこ」「薬」などが入っていた容器だということです。用の無くなった容器を、こうして水差しとして使ってしまうところなど、当時の茶人達の前衛的な試みに感じ入ってしまいます。利休もそうですが、日頃使われる雑器を茶の湯の世界で使う事も多く、またそういったものを取り入れた道具組も仰々しくない用い方をしています。
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