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結柳 1998年1月24日 03:12 投稿

「点前勝手徒然帳」1月17日の日記に書きました「結柳」の事を少しですが、書かせていただきます。

この「結柳」は中国の故事が日本に伝わり、正月を祝いこのめでたい新年が何度も巡ってくることを祈る、という風習からきているそうです。茶の世界では知られていても、一般の方には、おそらく初めて聞く言葉ではないでしょうか。どんなものかは、写真を見ていただければわかると思います。このように立派な柳を環にして結ぶのですが、柳によって素直に結べる時もあれば、途中からボキボキ折れてしまったりと、かなり難儀をすると先生はおっしゃってます。他人事のように言っていますので、残念ながら私は、この柳を結んだことがありません。お花屋さんで購入できるそうですから、興味のある方は挑戦してみてください。ただし、お正月のみです。

茶の世界は抜きにしまして「中国の故事」にこだわっていましたので、図書館に出向いた折りに漢詩の本を何冊か開いてみました。久しぶりに開く漢詩の本なのですが、本棚のどこから選んでいいのやら?と思案しながらも、こんな時間は楽しいものです。何冊か開いているうちに「柳」の写真がグラビアを飾っている本に行き当たりましたので、さっそく借りてきました。

別離の詩の中に3編ほどみつけました。解説にも「旅立つ人に、柳の枝を手折って環に結んで贈り、道中の無事を祈る風習」と書いてあります。ある茶の本には「再会を期する」という意味もあると書いてあり、別離の詩の柳であっても、その根底には再会の気持ちが流れているのでしょうか。

参考にさせていただいた本
「心象紀行/漢詩の情景 人生の哀歌 植木久行著」(東方書店)

慇 惟 立 水 折
懃 有 馬 邊 楊
更 春 煩 楊 柳
向 風 君 柳
手 最 折 麹
中 相 一 塵
吹 惜 枝 絲

        楊
        巨
        源
慇 惟 馬 水
懃 だ を 辺
に 春 立 の
  風 め 楊
更 の   柳
に   君
手 最 を 麹
中 も 煩 塵
に 相 わ ∧
向 惜 し き
か し て く
っ む   じ
て 有 一 ん
吹 り 枝 ∨
く   を の
    折 糸
    る

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